芸大の森
こんにちは。
愛知県名古屋市のフレグランス(香水)メーカー、ジャパンスタイルフレグランスの大野智恵美です。
今日のブログは、お仕事とは、ちょっと離れて、、、。
一昨年、「視覚と嗅覚の連動」で水彩画をご一緒くださったイソムラミキさんの卒展にうかがいました。
愛知県立芸術大学です。
「森の卒展」
「森」の意味するところは、いろいろありそうですが、まずは本当に森の中の大学です。
リニモの駅から歩いて10分くらいなので、不便ではありませんが、なだらかな坂道、道の両側は木々。
立て看板には、
「イノシシにエサを与えないでください」。
古い作りの建物も、中にいる学生も、特別に感じられます。
文学部卒業の私からすると、
「芸術が磨かれるのは、こういう場所なのか」と、
いう気持ちにさせられます。
広い学内に、たくさんの作品が展示されているので、全ての作品を拝見することはできませんでしたが。
展示アトリエの扉を入るごとに、その世界は変わり、次の扉までの数歩で、テレポートをしている気分でした。
卒展、ですから、どの作品も大学での時間の集大成でしょう。
それぞれ作者が感じたことが、作品テーマになり、見る者へのメッセージになる。
(ここから後は、ちょっと失礼な発言で、全員がそうだ、なんて、思ってはいないのですが、)
たぶん、世の中の大学生の多くは、いろんなものを見ても、芸大の学生さんに比べたら、たいして考えても、感じてもいないんじゃないかしら。
芸大、美大の皆さんは、こんなにビビッドな感情と付き合っているのは、大変だろうに。
芸大、美大と書いたのは、これがビジネス、というか、生きる糧として、芸術と関わると、残念ながら、この包み隠さないパワーは、行き先をなくしてしまう気がして。
見せていただいた作品とは別に、勝手に切ない気持ちになって、山を降りました。
芸術、だなんて立派なものではないけれど、私は香りを使った「表現」が私の仕事だと考えています。
私も、私の周りの創作業の友人も、仕事となると、パワーの行き先を変えざるを得ないことは、度々だと。
年齢は確実に重なって、多分、人生は、残り半分は切っているは知っています。
でも、そんなことをあれこれ頭に浮かぶ自分に、知らない間にすっかり歳をとったことを実感しました。
独り言が、長いのも、加齢かしらね。
ともあれ、新しい世界に触れ、自分を振り返るよい時間をいただきました。
ありがとう。
イソムラミキさんとは、数年内には、また、是非ご一緒の企画をお願いしたいです。
その時に、呆れられるほど、加齢していないように頑張りますよー。
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