覚王山にて
こんにちは。
愛知県名古屋市のフレグランス(香水)メーカー、ジャパンスタイルフレグランスの大野智恵美です。
先月の作品展〈視覚と嗅覚の連動〉で、視覚作品でご一緒くださった伊藤ちづるさんとは、実はおよそ30年の関係を、ずっと温め続けています。
ちづるさんとの出会いは、覚王山。
20代後半で、1人時間を楽しく過ごすことを覚えたのは、覚王山でした。
きっかけは、大学時代の友人が、この辺りで一人暮らしを始めたことでした。
彼女の案内で、覚王山あたりの飲食店に行き始めたことが、そこから先の私を作ったと言っても過言ではありません。
今ほど、覚王山ブランドが世の中に幅を利かせていたわけではなく、お店の数もそれほど。
新しいトレンドというよりは、昔ながらの食堂が目玉、みたいな場所でした。
でも、特殊だったのよ。
そこに集まる人々が。
アーティスティック。
粋。
こだわり。
自由。
特別。
私もちょうど、そこにいて、その雰囲気に乗っかれる年頃だったのかもしれません。
あるでしょ。
そんなタイミング。
ある時期のモンマルトルのような、トキワ荘のような。
そこに、磁石があったのでしょう。
おかげで、私は、〈香り〉というものを自分の仕事にすることに、あまり迷いも疑問もなく。
どちらかと言えば、「世の中にあるたくさんの職種の中から、たった一つ、それを選んだ」、くらいの勢いで、人生の選択をしました。
その時に出会ったちづるさんと、こうして作品展ができて、そして、また覚王山で飲めて、、、。
ありがたい幸せです。
私は、タイミングの神さまに愛されてるなー、なんて、思いながら、夕暮れどきの山道を見下ろすテラス席。
この日は、さらに、ちづるさんとの時間をワインとともに、突き進みました。
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